
家族の一員として大切に暮らしていた
愛猫が失踪してしまいました。
お心当たりの方は
どんな小さな情報でも結構です。
ご連絡下さい。
名前はクロといいます。
【特徴】
黒猫オス
胸元にワンポイントの白い毛束
股にも白い毛束
黄色の鋭い大きい目
特徴のある、耳障りな鳴き声をする
連絡先を書いた、黄色い首輪をしていた。
(今は外されているかもしれない)
【失踪場所】
京都府城陽市久津川
【捜索範囲】
京都府の城陽市、宇治市、宇治田原、久御山
保護してくれた方には心ばかりのお礼をしたいと考えております。
【連絡先】
山田 090-9385-0063
までどんな些細な情報でもかまいませんので
ご連絡よろしくお願いします。
初めてクロを見たのは、犬の散歩コースのアパートの窓でした。
黒い子猫が二匹、外を眺めていました。
手を振って気を引くと、胸元に白い星のある子と目が合いました。
一年ほど経った寒い春先、
アパートの部屋の室外機の上に、黒猫が座っていました。
「あっ、あの子だ。」
家の人が留守で、中に入れないのかな?
とその時は思いました。
でも次の日も、また次の日もそこに居るのです。
ひどく、痩せてたので心配して
「どうしたの。ごはんもらってないの?」
と声をかけると、驚いたのか、室外機から降りて隠れました。
「これでも食べる?」
と言って、持っていたドッグフードを少し、
室外機の上に置きました。
通り過ぎてから振り返ると、食べている姿が見えました。
「ごはん、もらってなかったんだ…」
翌日から、朝夕の散歩の時、
「クロちゃーん」と声をかけ、
室外機の上にキャットフードを置くようなりました。
四、五日すると呼ぶだけで、
アパートのどこかから姿を現わしました。
半月ほど経ったころ、飼い主の隣りの部屋の窓辺に居ました。
私に気付くと、中からニャア、ニャアと呼びました。
その時やっと、
引越しで置いて行かれたんだ。
と気付きました。
そのアパートは社宅に使われているらしく、
住人はよく変わっていました。
隣りの人に面倒を頼んで行ったんだな。
と納得しました。
でも三日ほどすると、中に小さい子猫が居て、クロは外に居ました。
また、キャットフードを置く日が始まりました。
クロはいつの間にか、アパートの向かい側にある
資材置き場の小屋に、住処を変えて居ました。
壊れた板壁から出入りしているようでした。
冬になった雪の降る日、
擦り寄ってくるクロを抱き上げ、連れて帰ろうとしました。
でも小屋が見えなくなると、私の手をすり抜け、
小屋へ向かって走って行ってしまいました。
あの子はここが良いんやね…。
そう思いました。
それから三か月ほど経った時、クロが小屋から姿を消しました。
五日ほどして、小屋のまわりで姿を見つけ、
いつものように小屋のそばにキャットフードを置きました。
でも近寄ってきません。
「どうしたの?」
と言って抱き上げ、キャットフードのそばまで連れてくると、
やっと一生懸命食べ始めました。
その時、どこかから大きな猫が現れました。
クロは小屋の中に逃げ込み、
後を追った猫と激しく争う声が聞こえました。
私はクロを呼び続け、外へ出て来てくれるのを祈りましたが、
争う声は延々と続き、どうすることもできず、
その場を離れるしかありませんでした。
翌朝様子を見に行くと、クロは居なくなっていました。
次の日は昼から雨になりましました。
気になって、夜、様子を見に行くと、
小屋のそばの道路に冷たい雨に濡れながら、
傷だらけのクロがちょこんと座って居ました。
抱き上げて、そのまま連れて帰りました。
家に入ると、見知らぬ場所に怯えたクロは、
外へ出ようとして、見境なく走り回りました。
でも抱くとおとなしくなりました。
大きな段ボール箱にタオルを敷き、キャットフードと水を置き、
上からタオルを掛けて暗くしてやると、
静かにして居ました。
翌日獣医さんに連れて行き、傷の手当をしてもらいました。
目の色と同じ、鮮やかな黄色い首輪をさせました。
もちろん電話番号と名前を書いて。
こうしてクロは、家の子になりました。
家には先輩猫が居ましたが、クロを受け入れてくれませんでした。
犬も居ました、がクロは嫌がらず仲良くしていました。
先輩猫同様、家の中でと望みましたが、飼い猫だったとはいえ、
外の生活をしたクロに、家の中だけの暮らしは無理でした。
いつの間にか自分で窓を開け、外へ出かけました。
家の子になって半年ほどしたころ、肝臓を悪くしました。
十二日ほどの入院で、毎日の点滴。
退院してからも、一日おきの点滴。
そして繰り返すひどい口内炎。
このまま悪くなって行くしか無いのかな…
と諦めかけた時、獣医さんの勧めでインターフェロンを試しました。
劇的ではなかったけれど、クロに合ったのか、
口内炎の再発も少なくなり、だんだん元気をとりもどしました。
それからはクロにとって、穏やかな日々が続いていました。
九月二十日の台風の日。
まだ風も強くない夕方、外に行きたいとねだって出て行きました。
風が強くなり雨も降り、クロは帰って来ませんでした。
朝になっても帰りませんでした。
おかしいなと思いつつ、その日を過ごしました。
翌日、まだ帰っていないクロを気にしながら、
仕事へ行きました。帰ってしばらくすると、
警察署から迷い猫に心当たりが有りますか。
との電話。
猫好きの人が、台風の雨を避けて雨宿りしていたのを、
迷子だと思ったんだな。
と思いました。
「すぐ行きます。」
と答えると、
先方に電話して署に連れて来てもらうので、
折り返し連絡します。とのことでした。
折り返しの電話があって、
「今から出ます。」
と言うと
じつは、保護した人の家から逃げてしまった。と告げられました。
どの辺のお宅か教えてください。
と聞くと
住所も名前も、絶対言わないでくれ。と頼まれているから、
教えられません。
とのこと。
何か違和感を覚えました。
それでも何とか久津川辺りと聞きだし、
遊び場所の範囲だから、大丈夫だと思いました。
でも帰ってきませんでした。
次の日警察署へ出向きました。
「範囲がはっきりしないと捜しようがないので、
もう少し詳しく教えて欲しい。」
と頼みました。
家の近くの、クロの遊び場回りで保護されていた事。
警察署でのやり取りも聞きました。
よく喧嘩している。
他の猫のごはんを食べている。
などの苦情めいた話と、
警察署で預かってくれと言って、四十五分ほどもめたそうです。
猫好きじゃないんだ…と感じました。
こうしてクロは、いつもの遊び場付近の家から、
たった一日で、行方不明になってしまいました。
長い話を、最後まで読んで下さって、ありがとうございました。
外遊びをする猫に、危険が付き物なことはわかっています。
そして、良くないこともわかっています。
でも、もし人の悪意が働いていたのなら、あまりにも可哀相です。
これがクロへの想いと、捜索範囲の広い理由です。
何とか見つけてやりたいのです。
お願いします。
【連絡先】
山田 090-9385-0063
までどんな些細な情報でもかまいませんので
ご連絡よろしくお願いします。